【FP3級の比較統計とグラフ】FP協会の受験者数は毎年増える一方。逆に,きんざいの受験者数は減る一方。きんざいの方が合格率が低いのを意識するためか
FP3級は,FP協会ときんざいの2箇所で受験できる。
どちらの受験者数のほうが多いのだろうか?
グラフで比較してみる。
FP協会ときんざいで,受験者数を比較(回ごと)
FP協会の受験者数(回ごと):
3級の受験者数は,順調に増えていっている。
また,1年の中で見ると,5月→9月→1月の順で増えている。
ところが・・・
きんざいの受験者数(回ごと):
順調に減少している・・・!
1年の中で5月→9月→1月の順に増えてはいるが,毎年のペースが落ちているのだ。
これらのデータを年平均に直すとどうなるか?
FP協会ときんざいで,受験者数を比較(年ごと)
FP協会の受験者数(年ごと):
安定した増加傾向だ。
志願者数・受験者数ともに,毎年5千人ほど増えている。
合格者の数は,毎年3千人ほど増えている。
しかし,きんざいは?
きんざいの受験者数(年ごと):
安定した減少傾向だ・・・。
志願者数,受験者数は,毎年2万人ほど減っている。
合格者数は毎年1万人ほど減っている。
人数そのものは,きんざいのほうが3倍大きい。
きんざい11万人 対 FP協会4万人だ。
ところが,人数の多いきんざいは減少傾向で,
人数の少ないFP協会は増加傾向にあるのだ。
どうしてこんな違いがあるのか?
増加と減少の理由
なんでこういう傾向なのかと言うと,2つの試験の「合格率」の違いが原因のようだ。
下記の記事で,FP協会ときんざいの「合格率」の違いを見てほしい。
【FP3級の比較統計とグラフ】「FP協会」より「きんざい」の受験者は出来悪く勉強不足,学科の合格率が1割すくない。同じ試験内容と合格基準なのに・・・。
http://study-guide.hatenablog.jp/entry/20141214/p1
- きんざいの受験に集まる人のほうが「出来が悪く勉強不足」であるため, きんざいの学科の合格率のほうが10パーセントも低くなる!
そう,きんざいのほうが(学科試験は)合格率が1割も低いのだ。
そして,,,同じ試験内容,ということを皆知らないのだろう。
下記のような思考を経て,きんざいが避けられていると思われる。
- きんざいのほうが合格率が低い!
- →きんざいのほうが難しいんじゃないか?
- →FP協会で受験したほうが,合格しやすいってことだよね?
- →ヨシ,きんざいではなく,FP協会で受験しよう!
うん・・・気持ちはわかるんだけど,
同じ試験だし,同じ採点基準だから,どっちで受けても有利も不利もないんだよ。
ただ単に,きんざいで受験する人のほうが不勉強なだけで。
きんざいのほうが「受かりづらい」ってのは,
きんざい「の試験そのもの」が受かりづらいんじゃなくて,
きんざい「の受験者の勉強具合」が受かりづらい,ってことなんだよ。
大勢の人は,それに気づいていないので,
「きんざいで受験しないほうが合格しやすいんじゃね?」
という心理が働く。
そのため,きんざいの受験者数はどんどん減ってゆき,
FP協会の受験者数はどんどん増えてゆく。
そういうメカニズムのようだ。
結論:
FP協会よりもきんざいのほうが,受験者数の規模は3倍も多い。
ところがFP協会の受験者は年ごとに増える一方で,きんざいは減る一方。
きんざいが回避される理由は,きんざいのほうが合格率が低いことを意識した心理的影響と思われる。
ここに載せたグラフを見れば明らか。
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